こんにちは、オッズで競馬を楽しむポテサラです。
目次
私は普段、レース前のオッズ推移に注目して、異常な動きを見せた馬を記録し、その動向から競馬の奥深さや面白さを追っています。中でも「朝一単勝が過剰に売れていたのに、その後は人気を失い、しかし好走した馬」というケースは、非常に興味深い傾向です。
今回は、2025年5月4日に行われた東京11Rプリンシパルステークスで見られた、まさにその典型例ともいえる「カレンラップスター」について詳しく紹介します。レース結果やオッズの変遷、近走成績なども含め、じっくり分析していきます。
朝一の評価は高かったカレンラップスター
プリンシパルステークス(東京芝2000m・良馬場)は、ダービーへの最後の切符をかけた重要な一戦。14頭立てで行われたこのレースにおいて、3着に好走したのが北村宏司騎手騎乗の1番カレンラップスターでした。
このカレンラップスター、**朝一の9:40時点では単勝9.8倍(5番人気)、複勝12.9倍(14番人気)**と、単勝に対して異常な売れ方をしていたことが確認できます。複勝との人気乖離を考えても、「単勝だけ異常に売れていた馬」として記録に残る存在でした。
しかし9:30にはなんと最低人気に
ところがこの朝一オッズより早い時間、**9:30時点の速報オッズでは、カレンラップスターは単勝129.6倍で14番人気(=最低人気)**まで評価を落としていたのです。この時点では、13番人気のサンライズグラシア(単勝119.9倍)よりも人気がなく、完全な無印扱いでした。
つまり、朝一で一瞬だけ妙に売れていたあと、すぐに完全に見放されていたという、非常にレアなオッズの動きです。その後、徐々に単勝は買われていきましたが、最終的に再び人気を落としていくという波の激しい推移を辿りました。
締切までのオッズ推移
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締切1時間前(14:30ごろ)
単勝25.3倍(9番人気)
複勝12.2倍(13番人気) -
締切5分前(15:25ごろ)
単勝51.7倍(11番人気)
複勝17.1倍(13番人気) -
確定オッズ(発走後)
単勝63.1倍(11番人気)
複勝11.8倍(13番人気)
このように、最終的には朝一よりもはるかに人気を落とし、単勝は63.1倍の11番人気にまで下落。複勝も最終的には11.8倍と大穴級の評価に落ち着きました。
実際のレース内容と好走の理由
カレンラップスターは、スタートから積極的なポジションを取り、道中は先団4~5番手の内ラチ沿いで追走。過去4走では後方からの差しや追い込みの競馬が多かっただけに、この積極策は新鮮でした。
直線では一度狭くなる場面もありましたが、進路を外に持ち出してからはしぶとく伸び、粘り腰を発揮して3着を確保。勝ち馬レディネス、2着の超人気薄ジェイエッロには及ばなかったものの、11番人気という評価を覆す見事な激走でした。
カレンラップスターの近走成績
以下は、カレンラップスターのプリンシパルS前の成績です:
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2024年8月31日 中京芝2000m 新馬戦 … 1着
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2024年11月 黄菊賞(京都芝2000m) … 5着
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2024年12月 エリカ賞(京都芝2000m) … 6着
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2025年2月 セントポーリア賞(東京芝1800m) … 7着
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2025年3月 フリージア賞(東京芝2000m) … 6着
いずれも着外ですが、勝ち馬から大きく離されているわけではなく、堅実に上がりを使ってはいるものの届かないという内容が続いていました。今回のように前目の位置で運ぶ競馬を選択したことが、好走に繋がった可能性があります。
レースの配当と波乱度
このレースはカレンラップスターだけでなく、2着に63.2倍の12番人気ジェイエッロが激走し、3連単は136万馬券の大波乱となりました。
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単勝 12番 レディネス:620円(3番人気)
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複勝 12番:220円/2番:1200円/1番:1440円
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馬連 2-12:22,790円
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馬単 12→2:37,200円
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3連複 1-2-12:326,620円
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3連単 12→2→1:1,367,210円
この結果を見ても、事前オッズだけでは読み切れないレース展開や馬の状態があることが分かります。
オッズから見る教訓
このレースから得られるポイントは以下の通りです:
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朝一の過剰単勝人気には意味がある場合がある
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その後のオッズ推移で見限られても、馬券圏内に来ることはある
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過去の戦績だけでなく、位置取りや騎手の意図も重要
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単複オッズの乖離に注目すると、意外な伏兵が見えてくる
カレンラップスターのように、朝一オッズで妙に売れている馬がいたら、その後に人気がなくなっても一応記録しておくと吉です。今回のように、まさかの激走につながるケースは年に何度か見られます。
最後に
今回は、朝一だけ異常に単勝が売れていたものの、その後はほとんど人気がなかった馬が激走したレアな事例をご紹介しました。単なる偶然ではなく、何かしらの“気配”を掴んでいた人がいたのかもしれません。
今後もこのような「オッズの異常と馬の激走」を記録し続けていきますので、よければ引き続きご覧ください。
