G1レースの発走30分前から締め切り5分前の間に複勝が売れた馬は人気を問わず好走しやすい。
上記の通りG1レースの複勝オッズが締め切り直前で下がった馬(売れた馬)は、好走率が高くなっています。
理由としては、パドックを見て状態がいいのを確認してから大量投票する馬券のプロもしくはインサイダーがいること、そしてそのプロ、インサイダー達が早い段階で馬券を購入してしまうとオッズが急激に下がってしまい目立ってしまうので、売り上げの多くなっている締め切り直前をねらっていることが原因です。
最近では、早い段階で数十万から数百万の投票を行うと私のようなオッズ解析をする人たちに気づかれてしまいマネして買われてしまうので、無駄にオッズを下げさせないためにも締め切り直前まで購入を我慢しているのではないかと推測しています。
今回、2020年後期G1レースの締め切り30分前から5分前の間に複勝が売れて好走した馬を紹介します。
だいたいこの時間の間に複勝オッズが上がる馬と下がる馬は半分ずつぐらいです。
2020年10月4日 スプリンターズステークス (16頭)
1着 10番 グランアレグリア 1番人気 2.2倍
2着 3番 ダノンスマッシュ 3番人気 5.1倍
3着 16番 アウィルアウェイ 10番人気 60.9倍
16番 15時00分 複勝6.2倍 → 15時34分 複勝5.8倍
2020年10月18日 秋華賞 (18頭)
1着 13番 デアリングタクト 1番人気 1.4倍
2着 12番 マジックキャッスル 10番人気 56.9倍
3着 8番 ソフトフルート 9番人気 54.7倍
12番 15時00分 複勝4.8倍 → 15時36分 複勝4.6倍
2020年10月25日 菊花賞 (18頭)
1着 3番 コントレイル 1番人気 1.1倍
2着 9番 アリストテレス 4番人気 23.0倍
3着 10番 サトノフラッグ 5番人気 34.9倍
10番 15時00分 複勝3.4倍 → 15時34分 複勝3.2倍
2020年11月15日 エリザベス女王杯 (18頭)
1着 18番 ラッキーライラック 1番人気 3.3倍
2着 13番 サラキア 5番人気 12.3倍
3着 11番 ラヴズオンリーユー 3番人気 5.5倍
13番 15時01分 複勝3.5倍 → 15時35分 複勝3.1倍
2020年11月22日 マイルチャンピオンシップ (17頭)
1着 4番 グランアレグリア 1番人気 1.6倍
2着 8番 インディチャンプ 3番人気 8.8倍
3着 7番 アドマイヤマーズ 5番人気 11.1倍
7番 15時00分 複勝2.0倍 → 15時35分 複勝1.8倍
2020年12月6日 チャンピオンズカップ (16頭)
1着 11番 チューワウィザード 4番人気 13.3倍
2着 2番 ゴールドドリーム 3番人気 9.9倍
3着 13番 インティ 10番人気 57.5倍
11番 15時01分 複勝1.6倍 → 15時32分 複勝1.5倍
2番 15時01分 複勝1.9倍 → 15時32分 複勝1.8倍
ちなみに、2番人気 7番 カフェファラオは、
15時01分 複勝1.4倍→15時32分 複勝1.6倍とオッズが上がってしまい結果6着に敗れています。
3番人気以内の馬でここまでオッズが上がってしまう馬は珍しいですが、もし見つけたらかなり危険だということです。
2020年12月13日 阪神ジュベナイルフィリーズ (18頭)
1着 6番 ソダシ 1番人気 3.2倍
2着 7番 サトノレイナス 2番人気 4.4倍
3着 11番 ユーバーレーベン 6番人気 30.0倍
11番 15時03分 複勝4.8倍 → 15時35分 複勝4.5倍
2020年12月20日 朝日杯フューチュリティステークス (16頭)
1着 2番 グレナディアガーズ 7番人気 17.5倍
2着 7番 ステラヴェローチェ 2番人気 5.1倍
3着 8番 レッドベルオーブ 1番人気 2.5倍
2番 15時01分 複勝3.7倍 → 15時35分 複勝3.3倍
以上が2020年後期G1の直前で複勝が売れた馬の好走例です。
特に人気がない馬の好走が目立つため、気になっている穴馬が締め切り直前で複勝が売れれば積極的に買いたいところです。
逆に締め切り直前で複勝が上がってしまうような馬は何らかの問題があって、プロ、インサイダー達から見放されている可能性があります。
複勝が直前で上がってしまった馬は絶対にいらないとは言いませんが、少し評価を下げて押さえに回すのがいいと思われます。
最後に気を付けてほしいのが、締め切り直前までオッズを見ていると馬券の購入が間に合わなくなってしまい買えなくなってしまったなんてことになってしまうので、慣れないうちはあまりギリギリまでオッズを引っ張るのは避けたいところです。
しかしこれを知ってかギリギリまで馬券を買わないプロ、インサイダー達はさすがです。