競馬雑談

コロナの影響はオッズにも影響している件

コロナのごろ合わせ馬券

5-6-7の組み合わせ馬券が異常に売れてしまっている。

2020年の年初め頃から日本国内でも新型コロナウイルスの感染が広がり続けていて、競馬界でも様々な影響を受けています。

JRAは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために2月29日以降の競馬場への入場をお断りしており(無観客競馬の開催)10月10日の東京、京都、新潟開催から一部競馬場の入場を再開したものの、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず2021年1月9日より再び無観客でレースを実施すると発表がありました。

この競馬界にも多大な影響を与えている新型コロナウイルスですが、実はその影響はオッズにもあらわれています。

特に目立ったのが2020年の最後に行われた有馬記念のオッズです。

このレースは単勝オッズ(確定オッズ)の人気順が、

1番人気  9番 クロノジェネシス  2.5倍
2番人気  13番 フィエールマン  3.5倍
3番人気  10番 カレンブーケドール 7.9倍
4番人気  7番 ラッキーライラック 8.1倍
5番人気  5番 ワールドプレミア  13.5倍
6番人気  4番 ラヴズオンリーユー 15.5倍
7番人気  12番 オーソリティー  20.3倍
8番人気  6番 キセキ       24.9倍
9番人気  2番 ブラストワンピース 33.1倍
10番人気 1番 バビット      36.2倍
11番人気 14番 サラキア     74.9倍
12番人気 8番 ペルシアンナイト 148.1倍
13番人気 16番 ユーキャンスマイル157.0倍
14番人気 11番 モズッベロ    174.6倍
15番人気 15番 オセアグレイト  183.4倍
16番人気 3番 クレッシェンドラヴ188.1倍

となっていますが、

三連単を1着5番、2着6番に固定して3着を総流しすると以下のオッズになります。

5-6-7   276.2倍

5-6-9   1178.0倍
5-6-13  1178.7倍
5-6-10  1952.5倍
5-6-4   2639.1倍
5-6-12  3867.2倍
5-6-2   4418.1倍
5-6-1   4444.1倍
5-6-14  9985.5倍
5-6-8   14972.9倍
5-6-16  16644.3倍
5-6-3   16871.9倍
5-6-11  18186.4倍
5-6-15  31390.0倍

あきらかに5-6-7の三連単だけが異常に売れているのがわかります。

これはコロナのごろ合わせが5-6-7であることが原因なのですが、いくらなんでも売れすぎています。

7番が4番人気であることが完全に無視された売れ方をしているのです。

本来の想定オッズであれば5-6-7の組み合わせは2000倍~2500倍ぐらいはつくはずなのですが。

5-6-7の三連単想定オッズ→2000~2500倍

実際の5-6-7の三連単オッズ→276.2倍

有馬記念ほどのビックレースになりますと、有馬記念単体の馬券総売り上げがだいたい400~500億円ぐらいあり、その中の約30%ほどが三連単の売上げです。

なので、三連単の売上げだけでも100億円以上は軽く売れている計算になります。

100億円以上の売上げともなるとちょっとやそっとの金額では、オッズはビクとも変動しないはずなのですが、このコロナの5-6-7だけは群を抜いて売れまくっていて万が一、5-6-7で馬券が決着してしまってもまるで妙味がありません。



確かに昔からの有馬記念はその年に起きた事件や出来事のサインとなるごろ合わせが良く売れる傾向があるのですが、ここまで集中的に売れたことはさすがになかったのではないでしょうか。

今後もコロナウイルスが終息しない限りは5-6-7の組み合わせは想定よりも低いオッズになってしまうと思われるので、三連単馬券の購入の際は注意が必要になってきます。

また、三連複のオッズも5-6-7は売れてしまう傾向があるようで、有馬記念の三連複オッズを少し紹介しますと、

5-6-7  77、6倍  7番は4番人気

5-6-9  133.7倍  9番は1番人気

5-6-13  142.6倍  13番は2番人気

5-6-10  258.8倍  10番は3番人気

こちらも4番人気の7番ラッキーライラックが馬券圏内に来ているなら300倍前後はついてもおかしくはないのですが、実際は77.6倍しかつきません。

三連複の5-6-7も過剰に売れてしまうようです。

そして有馬記念に限らず、一週前のG1朝日杯フューチュリティステークスでもこの傾向はみられました。

2020年12月20日朝日杯フューチュリティステークス三連単オッズ

5-6-7  2611.8倍  7番は2番人気5.1倍

5-6-8  4022.2倍  8番は1番人気2.5倍

と5-6-7の方が売れてしまいました。

5番 ドゥラモンド 13.3倍

6番 ブルースピリット 71.4倍

7番 ステラヴェローチェ 5.1倍

8番 レッドベルオーブ 2.5倍

そしてさらにグレードをG2に下げて検証してみました。

2020年12月5日G2ステイヤーズステークス三連単オッズ

5-6-7   1381.5倍   7番は4番人気7.4倍

5-6-3   2477.0倍   3番は1番人気3.3倍

5-6-4   2968.6倍   4番は3番人気6.2倍

5-6-2   3049.9倍   2番は2番人気5.3倍

残念ながらG2レースでも5-6-7は売れてしまいます。

5番 アルバート 7.4倍

6番 リッジマン 108.2倍

7番 メイショウテンゲン 7.4倍

3番 ポンデザール 3.3倍

4番 ボスジラ 6.2倍

2番 シルバンジャー 5.3倍

続きましてG3です。

2020年12月19日G3ターコイズステークス三連単オッズ

5-6-8   377.5倍   8番は1番人気4.8倍

5-6-7   406.8倍   7番は4番人気7.9倍

5-6-14  417.7倍   14番は2番人気5.0倍

多少5-6-7の馬券が想定よりも売れてしまっていますが、だいぶオッズの低下が緩くなっています。

5番 アンドラステ 6.7倍

6番 インターミッション 9.0倍

7番 ドナウデルタ 7.9倍

8番 スマイルカナ 4.8倍

14番 ランブリングアレー 5.0倍

以上のことからレースのグレードが高くなるにつれて5-6-7のコロナ馬券のオッズが低くなってしまい、特にG1,G2レースは大幅にオッズが低下してしまうので購入の際には注意が必要になるということです。

とはいっても都合よく5-6-7で決着することもないとは思いますが、実は2020年3月15日のG2フィリーズレビューは、5-7-6の順番で決着していて5-6-7の三連複を買っていた場合は的中となっています。

2020年3月15日G2フィリーズレビュー

1着 5番 エーポス 5番人気 13.8倍

2着 7番 ヤマカツマーメイド 2番人気 3.8倍

3着 6番 ナイントゥファイブ 12番人気 45.9倍

三連複  5-6-7   22190円

 

滅多にあることではないのですが、1年に一回ぐらいは起こってしまうのかもしれません。

本当にコロナウイルスって迷惑ですよね。

早くコロナ騒動が落ち着いてオッズが正常に戻ってほしいのと、制限なしに競馬場に入場できる日がくることを心から願っております。




ABOUT ME
ポテサラ
千葉県中山競馬場の近く出身。ディープインパクトの勝った皐月賞を見に行ったのがきっかけで、競馬にはまる。予想スタイルはパソコンを使った異常投票馬の分析。オッズ分析は当日の9時以降でないとできないため、午前中のレースは買わず、分析に時間を使う。荒れそうなレースしか買わないので、ハンデ戦が大好き。堅く決まりそうなレースは買いません。 デットーリ騎手が来日した際は、東京、阪神と現地にかけつけるほどの競馬好きです。予想以外のことも随時発信していきます。